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加害者処分(懲戒 減給 謹慎処分)

自分宛の叱責メールを全社員に送付されました

事件の経緯 損害保険会社に勤務する男性は、勤務態度や成績に問題があり、上司からたびたび注意を受けていたが、改善は見られませんした。 上司は、その男性社員に対して「意欲がない、やる気がないから会社を辞めるべきだと思います。当SC(サービスセンター)にとって迷惑そのものです。あなたの給料で業務職を何人雇えると思いますか。これ以上迷惑をかけないでください」と記載したメールを送付した際、このメールをSCの […]

パワハラ部長が大勢の部下を叱責・罵倒

事例 不動産の管理、賃貸を行う会社の部長は、パワハラで有名でした。業績はあげていましたが、部下のほどんどは、部長から常に罵られていました。例えば、以下のような態度でした。 – 部下Aに対しては、「年末までに2000万円やらなければ退職する旨一筆かけ」「この成績では子供にいかに駄目な父親かわかる」「3月までにやれなければ辞めるとかけ」と告げた上、Aの成績が上がらないとして退職を迫った。 […]

妊娠したら、嫌がらせをうけて切迫流産しました

事例 介護指導員の女性が、勤務先の医療法人の男性理事から、食事のときにプレゼントを頻繁に受けるようになり、受け取りを拒否したところ、配置転換を命じられました。 配置転換先は、汚物室の衣類のチェック、病棟の瓶などの洗浄、入浴介助の仕事に異動させられた。また、女性は、妊娠したことを勤務先に報告したところ、上司(女性)から、「想像妊娠じゃないの?」「中絶も認められる」と言われた。 その結果、特殊浴の入浴 […]

セクハラ裁判での供述の難しさ

事例 区議会議員の男性候補者が、事務所で働く女性選挙運動員からセクハラで訴えられた。 この事件では、女性は、男性からわいせつ行為を受けたとして、男性に慰謝料請求を行ったが、もともと女性が男性に好意を寄せていて、女性から男性に積極的なメールを送っていた。また、女性は、わいせつな行為を受けていながら、冷静に事実関係を供述している。 判決 第一審の東京地裁平成20年9月26日判決では、女性の供述が事実で […]

会社の組合が、「管理職のセクハラ発覚」とウェブサイトに公開

東京地裁平成30年3月29日 要旨管理職がセクハラを行い、会社の組合が、会社側に対して対応を求めたところ、会社側はセクハラに当たらないと回答を出したことを受けて、組合はウエブサイトに「セクハラ発覚」「会社隠蔽」と出した。会社は、名誉棄損みあたると損害賠償請求したが、棄却された。 セクハラの内容 自社の製品を代理店を通じて販売する会社の営業本部長である管理職が、夕食の帰り道、路上で、代理店の女性の肩 […]

お酒に酔った女性が帰りたくないと言うので、ホテルに行きました。これってセクハラ?

裁判事例 女性派遣社員が、派遣先の会社の歓迎会で、強度の酩酊状態になり、派遣先の会社の男性社員が、女性をタクシーで送っていく途中で、女性が「まだ帰りたくない」と言ったので、タクシーを降りて、ホテルにチェックインした。 ホテルでは、2人でカラオケを楽しんだあと、女性が寝てしまった。その後、男性は、寝ている女性が拒否したにも関わらず力で抑えて、男性が性交渉に及んだ。そのあとも、女性は寝てしまい、翌日男 […]

出産後、復職願いを出したとたん、異なる理由で解雇されました

東京地裁平成29年7月3日判決 出版会社に勤務する女性従業員が、第2子を出産して育児休職をとり、復職願いを会社に申し出たところ、以前のポストはないこと、復帰するならインドの子会社に出向、または業務内容を変更して大幅な減給しかないと言われて、退職勧奨を受けた。 女性はこれを不服として、均等法、育児・介護休業法の禁じる不利益扱いに当たるとして、労働局に調停を申し入れた。会社側は和解案を拒否し、女性の協 […]

セクハラ被害者が騒いで会社の雰囲気を乱しています

ご相談内容 社内で、女子従業員が上司からセクハラを受けたと、周りに言いふらし、社員の間セクハラの噂話が広がりました。 女性は人事部にも相談はしていますが、まだセクハラ加害者からも聞き取り調査中で、事実は判明していません。 セクハラ加害者も影口を叩かれて、仕事が十分にできなくなりました。社内の空気を乱したことを理由に、この女性に退職勧奨できないでしょうか。 退職勧奨 退職勧奨は、従業員が任意に退職す […]

介護休職中に入りましたが、有給休暇が余っていることに気付き、休職期間中に年休を取得できますか

回答 休職期間中は、有給休暇を取得することはできません。会社も、有給休暇取得申請が来ても、認める必要はありません。 育児休職や介護休職など休職と有給休暇は、会社を休むという点では同じですが、意味が異なります。 法律ではありませんが、法律の解釈をこのように行いなさい、と命じる昭和31年2月14日基収第489号の行政通達によれば、「休職発令により従来配属されていた所属を離れ、以後は単に会社に籍があるに […]

判例から考える「不倫かそれともセクハラか」

はじめに 不倫は、古くは『古事記』『モーゼの十戒』に始まり、婚外関係の歴史は永いのです。 永い歴史を有する不倫は、ここ最近、セクハラだった、と主張されるようになり、会社の責任問題に発展するケースがあります。セクハラ、と称される現象は、基本的には女性が被害者、男性が加害者とされる構図が特徴的です。 事案の概要 東京地方裁判所において平成24年6月13日に出された判決は、会社・元交際者である上司双方に […]

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