飲食でアルバイトしていたら、突然、明日から来なくていいと言われました

ご相談内容

飲食店でアルバイトをして、半年になります。仕事も覚えて、無断欠勤もなく、少しずつですが昇給もして、仕事の範囲も増えてきました。人間関係もよく、とくに、先輩には可愛がってもらっています。

最近、飲食店の売り上げがよくないとか、会社が他の会社に買収されるとか、いろいろな噂がありましたが、変わらず週5日の勤務をしていました。

先日、店長に呼び出され、会社の経営者も変わり、経営方針も変わったので、アルバイトはやめてもらうことになったと、突然、明日から来なくていいと言われて驚きました。他の似た条件のアルバイトを探す時間もかかりますし、突然収入が途絶えると生活できません。

どうしたらいいでしょうか。

一方的な解雇

使用者から一方的に、労働契約を打ち切ることを解雇といいますが、解雇するには合理的な理由が必要です。

労働基準法20条1項には、解雇するには、事前の解雇予告が必要であると定めています。

また、解雇にあたっては、会社は定めている就業規則にも従わなければなりません。

社会通念上正当か

解雇をするには、合理的な理由も必要ですし、社会通念上(社会常識)相当であるかという判断も必要です。

就業規則で定められていても、社会通念上問題があれば、有効ではありません。理由も告げられず、一方的に解雇されることは、合理的な理由がなく、無効になる可能性が高いです。

さいごに

ご相談者様は、解雇された理由が思い当たらないとのことですし、一方的に解雇を告げられた場合は、まず解雇理由を聞きましょう。

その際、あいまいな表現で終わらないように、具体的な理由を聞いてください。いつ、なにが理由で、なぜ自分が解雇されるのかなどです。

また、このような状況では、会社に連絡しても、無視されることも多くあります。その時には、内容証明郵便を送って、解雇理由を文書で残すようにしてください。

さいごになりますが、飲食店でアルバイトをして、半年ですと、たしかに仕事が一番楽しい時期でしょう。とくに無断欠勤もなく、仕事ぶりを評価してもらえて、仕事の範囲も増えてきたのであれば、なおさら、解雇されるのは納得がいかないものだと思います。

単に店長に呼び出され、会社の経営者も変わり、経営方針がかわった、という理由だけでは解雇原因としては不適切でしょうから、あきらめないでください。

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