ご相談内容
結婚して2年ほど経った頃から、夫の仕事がうまくいなかくなり、リストラの危機にあり、夫の性格が変わってきて、毎日イライラするようになりました。
家に帰ってきても、些細なことで、口論になり、わたしに手をあげるようになりました。夫はわたしを殴っても、その後すぐ泣いて、謝ってくるのですが、もう夫の暴力に耐えられません。
一日も早く離婚したいので、家を出ようとおもいます。実家に帰ると、両親に迷惑も係るので、民間のシェルターに保護を求めています。
夫の追求から逃れるためには、何に気をつけたらいいでしょうか。
避難前の注意点
避難前には、友人や関係者に相談するために、様々なところに電話することも多いと思います。
自宅の電話は夫名義になっていることが多いので、もし避難したあとに、夫が自宅の通話履歴を取り寄せて、避難先や関係者を探しだす恐れがあります。
携帯電話も、夫名義のものであれば同様ですし、自分名義であっても、夫が通話履歴を探し出す可能性はゼロではありません。
避難前に、関係者に連絡を取る時は、公衆電話や友人の携帯を貸してもらったり工夫して、避難後に探し出す可能性を減らしてください。
その他、避難する前に、パソコンなどを使って、避難関連の書き込みをしたり、友人に相談のメールを送ることも控えた方がいいかもしれません。
いづれにせよ、最新の注意を払うことが重要です。
避難後の注意点
1 友人、親戚への配慮
親戚、友人、実家への避難も、夫が探し出す可能性があるために、避けた方がよいですし、また親戚や友人が、避難先を夫にバラしてしまうこともないように、所在を秘密にするように徹底してください。
2 捜索願
夫はまず警察に捜索願を出すことが考えられます。警察が、妻の家出の原因が夫からの暴力であることを把握していれば、捜索願は受理されません。そのために、事前に警察に相談に行き、夫からの捜索願を受理しない、万が一捜索活動がされても、夫に居場所を伝えないなどの、措置を講じてください。
3 名前
避難場所でも、できる限り本名を使わないことをおすすめします。近所や想定外のところから、名前が伝わって居場所がバレることがあります。夫が、インターネットなどに尋ね人の書き込みをして、近所の人から知らせてしまう恐れもあります。
4 銀行・クレジットカード・保険証などの利用
クレジットカードを利用して、夫名義でも自分名義でも、避難先は住所変更をしないので、夫の住所に利用明細が届いてしまい、利用履歴から居場所が特定できそうな情報を与えることもあります。避難先では、クレジットカードの利用や、ATMの利用は避けるべきです。医療機関にかかった場合の保険証も同様です。病院は避けることはできませんが、できれば避難場所から遠い場所の医療機関で受診するなどの配慮も必要です。