最近メディアでも多数取り上げられている、ハラスメント、特にパワハラについて、社内で規定を作りたいと考えています。どのような形式で、どのような発信方法で定めていけばよいでしょうか。
会社の姿勢を示す
パワハラの防止には、パワハラを許さないというトップや会社の姿勢を示すことが重要です。その会社で、何がパワハラか、パワハラ防止のための姿勢、発生した場合の手続き、懲戒規定などを定める必要があります。
発信方法として、社内規定、ホームページへの記載、イントラネットの掲示板などさまざまですが、大切なことは、自社に合った形での周知告示が必要なのです。
文言の例として、
– パワハラ・セクシャル・ハラスメントのない職場をつくろう!
– パワハラ・セクハラを防止するために、パワハラセクハラをゆるさない!
など、ニュアンスは多々あるものの、ハラスメントポリシーの整備を外部に周知していくことは、不可欠なのです。
パワハラを防ぐための心構えとして、
– 有給休暇をとる社内風土をつくる
– コミュニケーションをとるしくみを作る
– 部下に裁量をもたせる
– 問題があったら、声をあげることができるような環境作り
– パワハラの懲罰規定があること
– 専門家がいる
など、さまざま考えられます。
しかし、これももちろん、無理はしないところから始めるべきです。どのような法人にも設置されているであろう、就業規則をご確認ください。
そこに、セクハラの定義やパワハラの定義をおいてみるだけで、労働者は、一定の指針をもって対応することにもつながります。
ある企業の例をあげますと、
当社における「ハラスメント」とは次のいずれかに該当することをいう
イ セクシャルハラスメントとは、他のものを不快にさせる職場における性的な言動および他の社員が不快になるような職場外における性的な言動
ロ パワーハラスメントとは・・・
などと、定義を置いてみることから対応をはじめました。
周知告示するパンフレット・リーフレットには、相談窓口が存在すること、パワハラをした従業員には厳正な対処をすることになることが明記されていること、これらがそろっているだけでも大切で、まずやれることから始めていくべきではないでしょうか。