アルコール・ハラスメントの概要
一般的に急性アルコール中毒などを含むアルコール関係の迷惑行為を、アルコール・ハラスメントと呼びます。
アルコール・ハラスメントの種類
1 飲酒の強要
上下関係や団体の伝統、集団のはやしたて、罰ゲームなどという形で心理的圧力をかけて、アルコールを望んでいないのに無理に飲ませることです。
2 イッキ飲みの強要
強要するような場の雰囲気を作り、アルコールを早飲みさせたり、一息で飲ませるような行為のことです。
3 意図的な酔いつぶし
酔いつぶすことを目的として、大量のアルコールを無理やり飲ませることです。
4 飲めない人への無配慮
アルコールを飲めない体質の人に対して、飲酒を勧める、飲酒を強要する、アルコール以外の飲み物を用意しない、飲めないことをからかう、などを行うことです。
5 酔った上での迷惑行為
酔って、からんだり、暴言をはいたり、悪ふざけ、セクハラ、その他迷惑行為など。
アルコール・ハラスメントに関する裁判
宴会でのアルコール・ハラスメントでは、宴席でのパワハラ、セクハラ裁判で、ハラスメント行為として主張されることがあります。
飲みつぶしの意図がある場合は、刑事罰に問われることもあります。
また、無理な飲酒をさせることについての意図がなくても、その宴会の参加者や主催者に対して、「安全配慮義務」が認められるかどうかが争点になります。