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加害者処分(懲戒 減給 謹慎処分)

会社の組合が、「管理職のセクハラ発覚」とウェブサイトに公開

東京地裁平成30年3月29日 要旨管理職がセクハラを行い、会社の組合が、会社側に対して対応を求めたところ、会社側はセクハラに当たらないと回答を出したことを受けて、組合はウエブサイトに「セクハラ発覚」「会社隠蔽」と出した。会社は、名誉棄損みあたると損害賠償請求したが、棄却された。 セクハラの内容 自社の製品を代理店を通じて販売する会社の営業本部長である管理職が、夕食の帰り道、路上で、代理店の女性の肩 […]

お酒に酔った女性が帰りたくないと言うので、ホテルに行きました。これってセクハラ?

裁判事例 女性派遣社員が、派遣先の会社の歓迎会で、強度の酩酊状態になり、派遣先の会社の男性社員が、女性をタクシーで送っていく途中で、女性が「まだ帰りたくない」と言ったので、タクシーを降りて、ホテルにチェックインした。 ホテルでは、2人でカラオケを楽しんだあと、女性が寝てしまった。その後、男性は、寝ている女性が拒否したにも関わらず力で抑えて、男性が性交渉に及んだ。そのあとも、女性は寝てしまい、翌日男 […]

出産後、復職願いを出したとたん、異なる理由で解雇されました

東京地裁平成29年7月3日判決 出版会社に勤務する女性従業員が、第2子を出産して育児休職をとり、復職願いを会社に申し出たところ、以前のポストはないこと、復帰するならインドの子会社に出向、または業務内容を変更して大幅な減給しかないと言われて、退職勧奨を受けた。 女性はこれを不服として、均等法、育児・介護休業法の禁じる不利益扱いに当たるとして、労働局に調停を申し入れた。会社側は和解案を拒否し、女性の協 […]

セクハラ被害者が騒いで会社の雰囲気を乱しています

ご相談内容 社内で、女子従業員が上司からセクハラを受けたと、周りに言いふらし、社員の間セクハラの噂話が広がりました。 女性は人事部にも相談はしていますが、まだセクハラ加害者からも聞き取り調査中で、事実は判明していません。 セクハラ加害者も影口を叩かれて、仕事が十分にできなくなりました。社内の空気を乱したことを理由に、この女性に退職勧奨できないでしょうか。 退職勧奨 退職勧奨は、従業員が任意に退職す […]

介護休職中に入りましたが、有給休暇が余っていることに気付き、休職期間中に年休を取得できますか

回答 休職期間中は、有給休暇を取得することはできません。会社も、有給休暇取得申請が来ても、認める必要はありません。 育児休職や介護休職など休職と有給休暇は、会社を休むという点では同じですが、意味が異なります。 法律ではありませんが、法律の解釈をこのように行いなさい、と命じる昭和31年2月14日基収第489号の行政通達によれば、「休職発令により従来配属されていた所属を離れ、以後は単に会社に籍があるに […]

判例から考える「不倫かそれともセクハラか」

はじめに 不倫は、古くは『古事記』『モーゼの十戒』に始まり、婚外関係の歴史は永いのです。 永い歴史を有する不倫は、ここ最近、セクハラだった、と主張されるようになり、会社の責任問題に発展するケースがあります。セクハラ、と称される現象は、基本的には女性が被害者、男性が加害者とされる構図が特徴的です。 事案の概要 東京地方裁判所において平成24年6月13日に出された判決は、会社・元交際者である上司双方に […]

勤務態度の悪い社員が、会社の備品を持ち出している疑いがあります。私物やロッカーを無断で確認してもよいでしょうか。

ご相談内容 従業員の一人が、成績が悪く、会社の文房具やトイレットペーパーなどを持ち出している噂があります。行動を見張っているのですが、現場を抑えることはできません。 成績もよくないので、早く会社を辞めてほしく、できれば盗難現場を抑えて、懲戒解雇にしたいと考えています。 お昼休みなど、その社員がいないときに、カバンの中や私物ロッカーを確認して、指導を目的に、解雇の原因となるような証拠を探しても問題な […]

無実のちかんで逮捕されたら、会社から解雇される?

プライベートの非行 会社の業務時間外での、プライベートでの非行があった場合、会社はこれを理由に解雇できるかは、その非行が会社の秩序を乱し、会社の信用を著しく損なったかどうかで判断されます。 多くの会社では、就業規則などで、プライベートでの出来事でも、会社の名誉、信用、を毀損させた場合は、懲戒処分できると規定しています。 基本は、懲戒処分は、会社の秩序を乱した時の処分ですが、会社が名誉、信用を失うこ […]

家庭内のモラルハラスメントを理由にする離婚や損害賠償の裁判例はありますか

家庭内モラルハラスメントによる離婚請求 離婚事由の一つとして、「婚姻を継続しがたい重大な事由」がありますが、家庭内のモラルハラスメントも、離婚事由として認めた裁判例は多くあります。 80歳になった夫が、妻から侮辱的な言動を受けたとして、離婚を認めた事案があります。これは、80歳になって病気がちになり生活力がなくなった夫に対して、妻が食事を用意しなくなり、夫の先妻の位牌を親戚に送りつけたり、夫のアル […]

ハラスメント対策で労働組合がやるべきこと

労働組合 安心して職場で働くことは、労働者の権利であり、それを守るのは労働組合の大事な目的です。労働組合は以前のように活性化して動いている印象はないかもしれません。しかし、ハラスメントの局面では、組合の協力を得て、組合主導で解決されることも実はめずらしくありません。 ハラスメントは、労働環境を悪化させるものなので、労働組合は、職場環境を守り、労働者を守るために、積極的にハラスメント対策に取り組む必 […]

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