信頼していた上司が、飲みに行った帰りに、突然抱きついてきた

正社員として入社して2年目の営業職女性Sが、親切な上司Oに恵まれて、少しずつ仕事を教えてもらい、充実した日々を送っていました。

ある日取引先の接待で会食をした帰り、SはOから、少し飲みに行かないか?と誘われ、二次会の店で、付き合っている人がいるの?まだ結婚しないの?と異性間関係を聞かれ、適当に受け流していました。店を出たところで、Oは突然Sに抱きつき、キスをしようとしてきました。驚いたSはOを突き飛ばして、急いで帰宅しましたが、信頼していたOがそのような行動に出たことに、ショックを受けました。

帰り道、同期の友人に、セクハラを受けたとラインをして、友人から、会社の人事に相談するよう助言を受けました。

Sは翌朝、人事の相談窓口にメールをしましたが、事実関係を確認しますとの返事だけで、何も対応がなく不安な日々を送り、つい会社を休みがちになっていました。2週間後、突然人事から、Oへの聞き取りによりそのような事実はなく、異動などの処分は不要との判断を聞きました。


解決に向けて

業務上の立場 上司と部下の関係にあることから、Sさんは、業務上はOさんに服する関係にあります。そうすると、Oさんは、基本的にSさんに服従する立場にあることを意味しますから、事実上拒否できないのが現実ではないでしょうか。ただし、これらはあくまでも就業中の話であって、ケースのように、全くのプライベートな局面では及びません。もちろん、人間関係はありましょうが、拒否することは適法になしえます。

行為の内容 不法行為が成立する可能性が高いでしょう。問題は、この局面、会社帰りの局面が、業務の範囲内にあるかどうかです。仕事の延長中の行為ともみることができますし、完全なプライベートな時間ともみることができるのです。これによって、会社側に対する使用者責任を追求できるかどうかが変わり得ます。

被害者の対応と負担 被害者の対応としては、会社側の窓口に相談するだけでは完全とは言えないでしょう。たとえばラインなどで友人に相談している証拠があるだけでも、事実関係に争いがある場合には一つの証拠になり得ます。会社側の窓口に相談するだけでは、会社側の論理で回答がなされてしまい、結果として事実関係がうやむやになってしまうことがほとんどです。そうならないように、日記、ラインでも結構です。上司の方からのメールでも結構です。証拠はしっかり確保しておくようにしましょう。

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