ご相談内容
会社でセクハラにあっています。
法律事務所の無料相談を利用して、いくつかの弁護士に相談したところ、セクハラの証拠もあるので、相手に慰謝料を請求することは可能と思われますが、弁護士に依頼すると、最初に数十万円の着手金がかかること、慰謝料が認められて、相手が支払うことになっても、最後に報酬金がかかると言われました。
法律事務所によっても、異なりますが、総額20万円から80万円くらいかかるようです。
私は、セクハラの被害者であり、なぜ最初にたくさんお金を払うのかわかりませんし、また慰謝料も弁護士への支払いでなくなってしまうか、または赤字になるかもしれません。
現在、お金に余裕はなく、それでも弁護士を頼みたいときは、どうしたらよいでしょうか。
法テラスとは
弁護士に頼みたいけれど、経済的に厳しくてお金が払えない、という場合は、法テラス「日本司法支援センター」に相談してみてください。
法テラスでは、「総合法律支援法」により、無料法律相談「民事法律扶助相談」を行っており、この相談により、援助が必要と判断されれば、弁護士費用を立て替えてもらえます。
法テラスを利用する
法テラスでは、無料法律相談を行っていますが、無料法律相談を受けるには、条件があります。
(1) 収入等が一定額以下であること
(2) 民事法律扶助の趣旨に適すること
です。また、弁護士費用の立て替えを利用するためには、さらに
(3) 勝訴の見込みがないとは言えないこと
を満たす必要があります。
つまり、報復的感情を満たすだけや宣伝のためといった場合、または権利濫用的な訴訟の場合などは援助を受けることはできません。
他には、自分が有責配偶者であり不貞行為を行っているが離婚訴訟をしたい場合も、勝訴の見込みが薄いので難しいと断られた場合もあります。また、ここで対応にあたる弁護士が、その問題の専門家であるとは限りません。
法テラスの手続き
法テラスのホームページ にも記載がありますので、よく読んでから行きましょう。
無料法律相談を受けて、費用を立て替えてもらえることになった場合、弁護士または司法書士が選ばれて、着手金などの費用を立て替えてもらえます。立て替え費用は、原則として毎月割賦で返済していくことになります。