ご相談内容
妻と結婚して6年で、子供が1人います。家庭生活には満足していたのですが、会社で同じプロジェクトになった、新入社員の女性を指導しているうちに、女性と性的関係をもつようになってしまいました。
その時は、お互い真剣に好きになり、一時は妻と別れることも考えました。
交際して、3ヶ月もたつ頃に、彼女のわがままな正確やお金にだらしない点が気になってきた頃に、妻に不倫がバレてしまい、妻には謝罪し、二度と彼女と会わないことを約束して、許してもらいました。
彼女には、妻にバレたことも話した上で、別れてほしいと、伝えたのですが、納得しません。
彼女と別れる、別れないで、揉めているうちに、彼女が、突然会社の人事に、私からセクハラを受けたと訴えました。
性的関係を持っていたことは事実ですが、これってセクハラになるのでしょうか。
セクハラには該当するか
セクハラは、相手が拒絶している、または拒絶できないような状況のもと、相手の意思に反して行う性的行動です。
今回のご相談者は、確かに不貞行為としては、法に反する行動ですが、お互い好意を寄せて交際していた2人の関係においては、セクハラに該当する可能性は低いです。
ただし、女性は最初は上司と交際することは、拒否していたのにも関わらず、上司から誘われて断れれずに、関係をもつにいたり、その後、女性側も好意をもって交際していたとしても、この場合は、きっかけの部分を切り出されて、セクハラに該当することもあります。
ご相談者様のように、交際中は問題がなくても、その後別れてから、トラブルになることはよくあります。
交際していた人への人事
交際していた女性に対して、社内で一緒のプロジェクトで仕事をすることが、きまずい、または周りの目が気になると言って、相手の同意なしに、他の部署に異動させることもありますが、これも、トラブルのもとです。
基本的に、人事異動は業務上必要であるから発生することであり、私情で行うものではありません。異動させられた側は、不倫を清算して、邪魔になったから飛ばされたと、理解するかもしれません。
セクハラの証明
実際に、女性とセクハラで争うことになった場合、セクハラではなかったことを証明することが難しい場合が多くあります。
上司と部下など、業務上で力関係が働く関係である場合は尚更です。
もともと対等な関係ではなかったので、上司として、無理に関係を迫ったと言われることもあります。交際当初から、同意があったことを示すメールなどがあれば、立証できるかもしれませんが、本件の場合は、男性は既婚者であり、遊びを目的としたと言われても、苦しい立場になるのが実情です。
ただし、セクハラかどうかは、交際関係に至る経緯の中の問題であり、個別の不貞行為の同意がある場合にセクハラが成立するかといわれると、そうではありません。