セクハラ相談を代理で行ってもらいたい

ご相談内容

彼女が、勤務する会社の上司から、セクハラを受けています。

彼女から話を聞くと、その上司は、体に触ってきたり、仕事が終わった後も、しつこく飲みに誘ってきていて、その上司を許せません。

彼女は、精神的に強くない人なので、セクハラが原因で、精神的に苦痛を受けて、心療内科にも通って薬を飲んでいます。会社も休みがちなので、自分としては、将来結婚を約束している彼女のために、彼女の代わりに弁護士に相談して、相手の上司に慰謝料請求をしたいと考えています。

彼女は、セクハラの話は他人にしたくないので、僕に任せると言っています。代理で、弁護士を通じて慰謝料請求できますか

被害者以外の人の行動?

家族がセクハラなどのハラスメントを受けると、心配になり、本人の立場や気持ちより、先走って、弁護士などに相談にくることもよくあります。

しかしながら、家族や恋人の場合、被害者本人にとってよかれと思うあまり、自分の感情が先立つことがっく、場合によっては、本人以上に関係者が感情的になったがために、問題を悪化させることもあります。

第三者の立場

原則として、セクハラは、被害者本人の問題であり、セクハラの内容は、被害者のプライバシーに属します

従って、たとえ、配偶者や両親や兄弟や恋人であっても、本当に本人の気持ちを表現できているかは不明であるため、被害者以外にその内容を説明したり、交渉するのは、不適切と考えられています。

セクハラだけではないですが、被害を受けた当事者以外の人が、代理の立場で、申し入れをしていた場合、第三者がどのような立場で代理しているかが問題となります。

単なる使者なのか、セクハラをされた被害者本人から依頼を受けてきたかが重要です。そのうえで弁護士も、本人とコミュニケーションをとりながら進めていくことになります。

第三者からの依頼

最終的に第三者である、家族や恋人から、被害者本人の代理人として弁護士に依頼して交渉するとしても、弁護士も可能な限り本人を交えて、話を聞く必要があります。

なぜ、被害者本人が直接依頼できないのか、第三者が介入する必要があったのか、第三者は被害者の気持ちを完全に理解しているか、などを確認した上で、被害者本人が第三者に、自分の代わりに代弁してほしいという意思を明確に確認してから、進めることになります。

第三者からの訴え

弁護士を通じないで、第三者から被害者の代わりと言って、会社の上司などに訴えがきた場合は、会社側も、上記のように、被害者本人と第三者との関係性を明らかにしてから、対応することになります。

結果として、被害者本人が、第三者に話し合いをまかせたいという意思が確認できた場合は、会社としても、本人とのみ話すことにこだわらずに、第三者と話し合いを進めることもありえます。

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