基礎知識 パワハラ

優越的な関係を背景に、業務上必要かつ相当な範囲を超えた言動により、就業環境を害することが要件とされます。優越的な関係とは、職務上の地位が上位であれば足ります。業務の適正な範囲を超えているとは、業務の目的を大きく逸脱している好意をいいます。就業環境を害するとは、著しい暴言など人格を否定する行為や厳しい叱責を執拗に繰り返すなどの事情があげられます。古くは暴行脅迫など、現代では隔離・仲間外し・無視、遂行不可能なことの強制、私的なことに過度に立ち入ることをいいます。

パワハラ対策の取り組みとしては、トップのメッセージを発信することや、ルールを策定すること、実態の把握に勤めること、教育をしていくこと、周知啓発を行うこと、相談や解決の場を提供すること、再発防止に努めることなどが推奨できますが、この中でももっとも重要なものは、事実の正確な把握に努めることなのです。ちなみに、裁判例などの例でパワハラで問題となりやすい者は、長時間労働が介在している特徴があります。

>

セクハラ・パワハラ・マタハラなどハラスメントに悩んでいる人に、ハラスメント関する、有益な情報を総合的に提供するポータルサイトです。
日本ではハラスメント問題が多いにも関わらず、被害に遭われた方が泣き寝入りをしていることが多いのが現状です。セクハラを受けて悩んでいる方、身に覚えがないのに加害者になった方、従業員にハラスメント問題があったと通達を受けた企業の方、に正しい法律の情報をお届けします。

このサイトは、ハラスメント問題に強い、弁護士 齋藤健博が、運営監修しています。銀座さいとう法律事務所は、年中無休で相談を受け付けています。1人で悩まず、まずはお気軽にご相談ください。