昔、付き合っていた男性が上司になり、性的関係を強要されています

ご相談内容

数年前、社内恋愛でお付き合いをしていた男性が上司になりました。わたしたちは、すでに別れており、彼は結婚して家庭も持っています。
昔を思い出したのか、彼から何度も仕事後に食事に誘われ、性的な関係を強要されました。元彼で、今は上司という微妙な関係にあり、断りきれません。
彼の行為に対して、セクハラとして裁判で何か請求できるでしょうか。


同意の上でなければセクハラです

上司と部下が性的関係にある場合、強要されているか否かで、セクハラかどうかが決まります。強要されていれば、同意の上でもセクハラになります。
しかし、この性的関係が二人の真の同意に基づくならば、セクハラには該当しません。

微妙な問題です

裁判例でも、実は参考になるものがあります。東京地方裁判所で出された、判決の形式によるもので、平成18年11月28日のものです。

女性が上司にうつ病に関する悩みを相談しているうちに、お互い性的関係をもつにいたり、その後、女性は自殺未遂をしました。女性は、上司が有意的地位を利用して性的関係をもったこと、その対価として会社での地位を約束したと主張しました。

しかし、付き合っている間は、お互いに親しく会話するメールなどがあり、セクハラという不法行為は成立しないこと。また、静的関係による対価としての地位も、特に女性をやめさせるような行動をとっていないことので、これも不法行為を構成しないこと。これらの状況を考慮して、セクハラとして認められませんでした。

ただ、女性の自殺未遂は、上司の行動に起因するとして、500万円の慰謝料請求をしました。女性は自殺未遂にとどまっていたのでよかったものの、これに至る経緯を慎重かつ詳細に見ている印象が強い裁判例です。

このように、上司と部下が性的関係になった場合、上司が地位を利用して関係を強要したかが、問題になります。

たとえ、セクハラを受けた側が笑顔で対応していたとしても、トラブルを避けるためであったかもしれず、同意とは認められません。抵抗していたか否かも、同意とは関係ありません。

従って、同意していたかどうかではなく、性的関係が、強要ではなく、真意に基づくものと考えられるかどうかを、お互いの関係から判断する必要があります。

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