診療内科に通っていることを告げたら、内定を取り消されました

ご相談内容

大学4年の男子学生です。昨年から就職活動をして、1社内定をもらった会社に内定受諾して、来年の入社を決めました。

内定者の集まりや先輩や人事との交流も始まった時に、自分が過去のストレスから診療内科に通っていることを話した途端、人事の様子が変わってきて、ある日、内定者の人数調整で内定取り消しになった連絡がきました。

他の人は内定取り消しになっていませんし、他に思い当たることもないので、診療内科に通院していることが原因と思われます。入社予定の会社の仕事内容は気に入っていて、楽しみにしていたため、納得がいきません。どうしたらよいでしょうか。


採用基準で調査できること

会社が社員を採用する際に、期待される業務で十分な能力を発揮できるかが、採用の基準になります。したがって、その業務で必要となる、能力や健康状態を調査することは可能です。そもそも、会社側もこれらの確認を怠ったうえ労働環境を提供するにはいかないことも指摘できます。

しかし、無条件に応募者について調査してよいわけではありません。調査内容を事前に応募者に知らせる必要があり、無断の行き過ぎた調査は、プライバシーの侵害にあたります。

今回のご相談は、自分から健康状態を話したということなので、無断調査にはあたりませんが、会社が勝手にメンタルヘルス疾患の検査や調査をすると、不法行為にあたる可能性があります。

業務内容がメンタル状態に左右されるか

会社の期待する業務内容が、危険なストレスに晒されるものであり、業務に従事する人が、診療内科に通院してメンタルヘルス疾患者には、事故が起こる可能性がある場合は、メンタルヘルス疾患者を理由とする内定取り消しもあり得ます

ただ、これも症状次第であり、業務に影響がでないのであれば、内定取り消しは認められません。

内定取り消し

内定取り消しは、無条件に認められているわけではなく、入社予定の社員の利益を守るための、客観的理由が必要です。

今回のご相談者の場合は、まず会社に、自分が内定取り消しになった理由を明確にしてもらい、自分の内定取り消しは認められないことを伝えましょう。それでも、会社との交渉がうまくいかなければ、まずは、労働基準監督署に相談することも視野に入れてみてください。

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